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ドラゴンタトゥーの女 (2011) 映画感想

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監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:スティ―グ・ランソン
出演:ダニエル・グレイグ/ルーニー・マーラ


文化の日だったので寝る前にNetflixデヴィッド・フィンチャー版の『ドラゴンタトゥーの女』を鑑賞。これが面白かったー。デヴィッド・フィンチャー作品の中でも1,2位を争うくらいの好きな作品となりました。2時間半とまぁまぁ長いんですけど、退屈することはありませんでした。ジャンルとしてはミステリーに分類されるんでしょうけど、ロマン・ポランスキーの『ゴーストライター』にリュック・ベンソンの『レオン』が加わったような作りになっていると感じました。ここでレオンをあげたように、『ドラゴンタトゥーの女』はサスペンスの側面だけでなく、少女と男性のコンビ物語が並行しているのでストーリーに重厚感があります。


あらすじ:記者ミカエルは闇の大物実業家の武器密売をスクープし、名誉毀損で訴えられ裁判で敗訴し全財産を失う。失意のミカエルに、別の大物実業家から電話がかかってくる。一族の謎を解明して欲しいとの依頼で、見返りに裁判判決を逆転させるような証拠を渡すという。謎とは、40年前に行方不明になった16歳の少女のことであり、一族の誰かに殺されたという。
依頼を引き受けたミカエルは、猟奇連続殺人に関わる一族の秘密を知ることになる。ミカエルは、彼に興味を持ったドラゴンの刺青をしたフリーの天才女ハッカーであるリスベットとともに捜査を進め、すべての謎と事件を解決していく。


主人公ミカエルの物語とヒロインリズベットの物語が自然と絡み合っていき、心地よい展開が繰り広げられていきました。目を背けたくなるようなシーンも盛りだくさんなのですが、それが違和感なくなじんでいるのもルーニーの演技が大きく貢献しているのだと思います。彼女がバイク移動しているだけで何か物語を感じさせる。





この映画、続編があるらしい。僕はあのラストがあってこそだと思っているので続編がなくてもいいのではないかとも思ったのですが、何でも原作の続編部分もめちゃくちゃ面白いらしいです。残念ながら続編は監督もキャストも一新される模様。


ルーニー・マーラ演じるリズベットは社会不適合者の記号を持ち合わせており、キャラが浮きそうになりながらも演技力で全てカバーしていました。顔中のピアス、モヒカンのようなヘアスタイル(最初だけだった)、ガリガリの身体とドラゴンタトゥー、白眉、コミュニケーション下手、とアニメ的なキャラでしたが、主人公のミカエルと出会ってからは徐々に仮面が剥がれていくように、彼女の独特な魅力に引き込まれていることに気がつくのです。リズベットのミカエルに対する感情は友情と言っているけど、それが友情よりも大きくなっているのに本人も気がついていなくて、ラストで何とも切ない感情がわかるのです。だからこそあのシーンは彼女がおそらく初めて味わった失恋でもあり、社会不適合者から徐々に等身大の女性へと切なくも美しく変わっていったシーンでもあると思うのです。だって彼女、男性にひったくりにあってもレイプされてもどんな難事件に当たっても必ず立ち向かって勝利へと導いてきたのに、そんな見ず知らずの愛人なんかに負けたんですよ。