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バクマン。 ちょっとだけ読んだ感想

ジャンプ+で『バクマン。』が全話公開されていたので最初の方だけ試し読みしてみた。気付いた時には残り時間が30分くらいだったので、15話程度しか読めなかったけれども。4時間ずつ公開される漫画が交代するというのがミソで、時間内に読めないことを想定して大量に公開しているのだと思う。バクマン。は面白いとは聞いていたけど漫画を買うほどでもないかな、と思っていたのでこう中途半端に読んでしまってはいつか買ってしまうだろう。

 

漫画家の描く漫画家の話は今まで腐るほど読んできたが、今まで読んできた漫画家の話の中で一番リアルで面白く、ジャンプファンなら必見の漫画なのではないでしょうか、という立ち位置であります。そして漫画家を目指している人ならもう教科書と言っていいほど中身が充実している。

 

主人公は漫画家を目指す学生二人で、作画担当とストーリー担当に分かれている。その主人公たちが、バクマン。を描いている小畑健大場つぐみ二人をそのまま表しているかのようで、この漫画のリアルさはこういう実体験をかなり基にしているのではないだろか。小畑健大場つぐみと言えば『デスノート』の頃からタッグを組んでいて、その頃も小畑健の絵と洗練されたストーリーはそれぞれの得意分野で互いの不足部分を補うというやり方をしていて、バクマン。で言っていることは彼らにしか知り得ない世界だということが言える。"漫画家"は漫画家にとっては一番描きやすいテーマだが、画が地味になりがちになってしまうのにも関わらず、ジャンプの王道漫画にあるような熱い展開が繰り広げられていた。

 

バクマン。は二人が漫画家になるまでの話を軸にして、そこに主人公の恋愛や、学業と漫画の両立と、ライバルの高校生漫画家の存在や、さらには彼らを支える編集長同士のバトルもあったりと、応援する対象が数多くあるのでこちらもおのずと熱くなってしまう。

 

劇中にもあった天才型の漫画家と計算型の漫画家がいるという話、この話をしている時点ですでに小畑健大場つぐみは「計算」型だと自覚しているのではないだろうか。それでいても、王道の漫画に寄せていくという特殊なタイプでもあると思う。アンケートの話はなるほどと思って、"みんなに好かれる漫画"を描くよりも"一部の人に嫌がられても一部に好かれる"、という漫画の方がアンケート上位にきやすい、という話。ちょっと前におぎやはぎが「勝俣さんのことを嫌いな人はいないけれど勝俣さんのことを好きだというファンはひとりもいない」と言っていたのを思い出した。ジャンプは数年前はずっと買っていたのにアンケートを送ったこと一度もない。だってあれ、切手が必要だった気がする。貧乏学生にジャンプの出費プラス切手代は痛い。そして特に人気とかも考えずに読んでいた。でも今思うとアンケートは漫画家の生命線を繋ぐ大切なものだったのだと認識する。