ゴッドタン「キス我慢選手権 THE MOVIE&THE MOVIE2 サイキック・ラブ」映画感想

ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE

 

監督:佐久間宣行

脚本:オークラ、佐久間宣行

出演者:川嶋省吾(劇団ひとり)、おぎやはぎバナナマン、他

 

ゴッドタンの名物企画、「キス我慢選手権」の映画版。ゴッドタンと言えばテレビ東京で深夜に放送しているバラエティ番組で、たまに観るととんでもない企画をやっていたりする。しかし毎週観たり録画するようなものではなく、たまに観てはマジ歌選手権やキス我慢選手権を観てゲラゲラ笑っていた。

 

その中でも「キス我慢選手権」はセクシー女優が芸人にキスを迫って我慢しなくてはいけないもので、観ているこっちまで恥ずかしくなってしまうものだった。しかも劇団ひとりの回が連続モノとして続き、DVDは累計50万部突破しているらしい。映画版もあくまでテレビの延長線上のものだと思っていたのだが、予想をいい意味で裏切られた。深夜で観るには最高の映画だ。

 

内容はやはりテレビを見るスタンスと同じで、劇団ひとりの演技をおぎやはぎバナナマンと共に観ているという感覚が強く、おぎやはぎバナナマンのツッコミで笑ってしまうことが多い。しかし劇団ひとりのアドリブはとてもアドリブとは思えないほどの熱の入り込みようで、進行通りに進んでるとしか思えないほどスムーズに進む。劇団ひとりはいかにもなセリフを言うのが上手くてしかもそれを大真面目で語っているので笑ってしまう。「劇団ひとり」というより「川島省吾」という一人の俳優に思えてくる。実際ポスターなどでは川島省吾表記となっている。肝心のキス我慢のシーンは少ない。しかしこの映画は彼のアドリブ力を楽しむもので、キス我慢はおまけのような位置にある。しかもこの企画はキスをしてしまったら強制終了となってしまうので、川嶋省吾がいかにキスを回避するかが大事になってくる。脚本も巧妙で、最後にはキスを我慢できるか、という選択ではなくヒロイン二人どちらとキスをするかという選択になる。最期はちょっとした仕掛けがあり、視聴者として観ているこちら側まで話が入り込んでくる。

 

その勢いのまま「キス我慢選手権 サイキック・ラブ THE MOVIE2」まで視聴した。こちらもやはりキス我慢のシーンは少ない。だがそういう過激さは増しているように感じた。しかしアドリブシーンや笑えるシーンはコチラの方が多いし川島省吾が随分アドリブで周りの俳優を弄んでいて面白い。特に最後に至っては物語の根本をアドリブで変えてしまったのでやはり彼は最高だと思う。大物俳優まで巻き込んでアドリブに参加させてしまうのは凄い。そして物語のツッコミを担うおぎやはぎバナナマンが結構大事な役割を果たしており、物語の矛盾や繋がりをところどころで捕捉してくれる。

 

この映画はやはり本来のゴッドタンと同じく深夜にバカなものをみたいといった時に観るのが一番いい。深夜テンションの映画だ。ある程度今までのキス我慢選手権を観てから観た方が数倍楽しめたと思うが、観ていなくてもこんなに楽しめたので映画としてはとても面白い。