Planetarian (2016) 配信版 アニメ感想

Planetarian/プラネタリアン ネタバレ有

 

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監督:津田尚克

原作:key

製作:david production

 

Planetarianという名前とHPの美しさに魅せられて配信版のアニメを全話観た。あらすじを読むだけで何となく伝わってくるのだが、いい塩梅の鬱で始まる。開始5分で鬱。いや、始まりから鬱だ。1話が大体20分前後で全5話で終わるので一つの映画のようだった。配信版で完成されてしまったがゆえに劇場版はどうなるのだろうか気になる。

 

封印都市で誰も住まなくなった町に一人残されたロボット(ほしのゆめみ)は、ひたすらプラネタリウムで客を待ち続けている。荒廃した町で存在しない客に向かって健気に声をかけるゆめみを見ているだけで胸が苦しくなってくる。もう、そこまでしなくていいよ・・・と思うくらい健気なのだ。

 

ゆめみのキャラクターや物語のストーリーから何故か2000年代アニメの雰囲気を感じ取った。キャラデザの問題なのか、keyのアニメは自分の中では2000年代を代表するアニメ像なのだと思った。アニメ自体そんなに見る方ではないが、あの顔に対する目の大きさだったり髪の毛のボリュームや髪飾りだったり、2016年のアニメにしては少し懐かしさを感じる。昔は最先端だったキャラデザ(?)が、時が経つとこんなに変わるものかと思う。

 

ゆめみはプラネタリウムで働いているので、題材はもちろんプラネタリウムだ。機械が壊れて見れないというお約束の流れなのだが、最終話で見て感動エンドかと思いきや、あっさりと3話くらいでプラネタリウムを満喫できるのだ。このプラネタリウムの描写が本当のプラネタリウムを見ているような感覚に近くて、そこにゆめみのナレーターが混じって心地がいい。劇場で見たらさぞ美しいのだろうなと思う。

 

最後はお涙頂戴もので、感動を強要させられた気分になった。悔しくも泣いてしまったのだが、ゆめみの健気な姿をあれだけ見せられて、最後まで健気な姿なままで終わるのでずるい。まず破壊された世界と儚いゆめみという対比で泣ける。そして天国という概念のないロボットの、天国を二つに分けないでという願いで泣ける。感情のないはずのロボットが望む天国像が人間に仕えるという健気な夢で泣ける。メモリーカードさえあればすぐに働くことが出来ると信じてやまないゆめみに泣ける。

ゆめみは儚い。最後までゆめをみていた。天国を二つに分けないでというゆめを。ああ切ない。