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ゴーン・ガール (2014) 映画感想

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監督:デヴィッド・フィンチャー

原作者:ギリアン・フリン

出演者:ベン・アフレックロザムンド・パイク 

 

この映画は前半パートと後半パートでガラッと雰囲気が変わる。何故エイミーは結婚記念日の日に失踪してしまったのか、夫であるニックが犯人なのか否かというミステリー要素があったのだが後半ではそれが消えエイミーの逃亡生活となる。この後半パートがとにかく恐ろしい。

 

エイミーは物書きでありハーバード大学出身の才女である。彼女の失踪事件も物書きらしくシナリオが完全に出来上がっている。しかもデジーと出会ってからは臨機応変にシナリオを変え状況によって自分の行動を変えていく。彼女の恐ろしい部分は結婚後に始まったことではなく彼女が学生時代の頃から始まっていた。彼女は「アメイジング・エイミー」の本のモデルとなっており絵本の中の彼女は本物のエイミーの一歩先を歩いた完璧な少女である。彼女の完璧を求める姿勢は幼少期のこのような背景があったのではないだろうか。この映画の原題は「Gone Girl」であるがエイミーはGirlの年齢ではない。どちらかというと立派なレディだ。何故Girlなのかというと彼女の相手を支配という形で続ける強硬な姿勢だったり平然と偽装したりと内面が大人になりきれていないということなのだろうか。サイコパスの一言で済ませることも出来るが彼女の内面にあった劣等感からハーバード大学までいったプライドが彼女の奥深い闇を育てたような気もする。

 

エイミーの復讐劇はニックの浮気のせいでもある。この映画はつまりエイミーの結婚観の押し付けであるように思える。二人の気持ちを尊重するということはせず、浮気によって崩れてしまった二人の愛は互いの支配という形で安定する。破綻してもおかしくない結婚生活も忍耐によって続ける。そのパワーバランスがとにかくエイミーが圧倒的でその後の生活を考えるだけでぞっとするものがある。子供はいわば人質のようなものである。

 

ゴーンガールと検索したら検索候補ベッキーと出てくる。何かと思ったら彼女の不倫騒動の記者会見での服装がニックの浮気相手アンディの服装と激似らしい。アンディと言えば記者会見で奥さんと別れて私と結婚してという意思表示をする女の子である。服装の一致は偶然だと思いたいが彼女の立場やLINE流出の言動が重なるので面白い。