YouTuber水溜りボンドの魅力

ここ最近暇なときにYouTubeを観たりしていたら、水溜りボンドというYouTuberにいつの間にはハマっていた。大学のお笑いサークルで出会った二人がコンビを組み、お笑いのかたわらYouTubeに動画を投稿する、というスタイルで現在チャンネル登録者数が170万人を超えている。YouTuberは人気が数字で可視化されて大変そうだなぁとよく思う。チャンネル登録者以外にも、視聴回数、高評価低評価、コメント数などなど。


水溜りボンドはお笑いも大学生のアマチュアながら、キングオブコントに2回戦か3回戦まで勝ち残るほどの実力があり、プロと肩を並べた経験がある。もしもこの二人が本気でお笑い芸人をやっていたら、と想像したらワクワクが止まりません。


お笑いの経験があるといっても彼らは今や立派なYouTuberだ。
動画を投稿し始めてからまだ3年ほどしか経っておらず、YouTuberの中では短い方らしい。
探せばもちろん最初の動画も見つかる。
関連動画でどんどん見ていない動画を発掘し、いつの間にか時間が吸い取られるように無心に観てしまうところがYouTubeのこわいところだ。



水溜りボンドはカンタとトミーという二人のコンビからなる。


カンタは動画を毎日投稿しないとおかしくなってしまうほどYouTube漬けの生活を送っているらしい。YouTube以外にも、学校やフルマラソンや英語や音楽など他のことも充実させており、絶対に彼の周りだけ一日40時間ある。1ヵ月に読む本は40冊ほどだそうで、一体どういう生活を送っていれば彼のように時間をうまく使えるのか教えてほしいくらい。相方からも後輩からも同業者からも尊敬されている人物。私も尊敬している。彼のやっていることをこうして文字に起こしてしまうと、いわゆる”意識高い系”となってしまうのだが、彼からはそういう言葉が微塵も感じられない、いわゆる素でそういうことを平気でやってのけるタイプの人間なのである。


相方のトミーは見た目がまず印象的だ。カンタはしょっちゅう似てる人が報告されるような容姿をしているのに対して、トミーは丸顔でえりあしが長く、どこか特徴的な見た目をしている。さらに最初の方の動画を見ると、モロにお笑い芸人と言った切り口でしゃべっている。今はそういう雰囲気は抜けてきたが、言葉のセンスが凄くあって、よくこんな返し瞬時にできるなあと頭の回転の速さを感じざるを得ない。彼もまた本をよく読むらしく、二人とも地頭の良さを感じる。カンタとは違ってよく食べる。食レポ動画なんかもあったりして、本当に美味しそうに食べる。しかし驚くほど噛まない。びっくりするほど噛まない。コメント欄を見るとそういうコメントで溢れかえっている。それも彼の特徴になっているのかもしれない。


彼らの動画スタイルは実験や都市伝説検証やドッキリなど多岐にわたる。
私が好きなのは普通にダラダラとしゃべっているだけのやつ。
本当にただの仲良しの友達が喋ってるという感じがする。とにかく仲が良い。でもそれも、初期の動画とここ最近の動画でふたりの距離感が違って、そういう変化もあって面白い。
YouTuberって何故か基本画面が汚くなるし、一人でよくやるなあって思うのがデフォだったので、コンビだとそういうのがない。あと、何より圧倒的な清潔感がある。画面からせっけんの香りがしそうな感じ。

YouTubeは隙間の時間に観るのが基本だったのに、いつの間にか夜の8時に投稿されるのをどこかで楽しみにしているようになった。

岩井俊二 チャンオクの手紙(2017) 映画感想

岩井俊二監督『チャンオクの手紙』をYouTubeで観た。期間限定!


「チャンオクの手紙」#1_チャンオクの朝【岩井俊二監督作品】【ネスレシアター】


何か月か前に韓国のメディアからネットニュースに出ていて何撮ってるんだろうと思ってたんだけど、ネスレ提供の短編映画でした。提供とか全然関係ないくらい映画として観た。全4話で1時間くらい。



ところどころでネスレのコーヒーメーカーが出てきて、どれも自然でコーヒーメーカー欲しくなった。コーヒーを飲む場面が毎度絶妙で、コーヒー飲めないのに飲みたくなった。


話というかテーマは家族と介護。忙しい母親。だと思う。
主人公はウナ(ぺ・ドゥナ)。母親でもあり、妻でもあり、姑の義理の娘でもある。その関係も、一つの家族の中でコロコロ関係性が変わって、旦那と姑の板挟み問題もあって苦労している人物として描かれていた。家事に介護に子育てと超多忙なウナも、コーヒーを飲む時間だけはゆっくりと穏やかな時間が流れていてじんわりと心に響いた。ウナはとにかく一人の時間がない。だから忙しい人はああいうボタンを押すだけで出てくるコーヒーというのは必須なのかもしれない。特にウナはコーヒーを飲む時間だけが一人の時間なんじゃないかなぁと思った。家で温かい飲み物を飲んでいる時間って基本的に自分一人だけの時間が多くて、結構好きな時間でもある。それがこの映画にも出ていて、なんだかほっとする瞬間でもあった。


『チャンオクの手紙』では監督が去年撮った『リップヴァンクルの花嫁(2016)』との親和性もあって、連絡手段で使っていたアプリが映画にも出てきたPlanetだったり、印象的な赤いポストが出てきたりして個人的に嬉しくなるポイントだった。


韓国の家というのが日本と微妙に違うのか、チャンオクや子供たちが一人ずつの部屋を与えられているのに、両親がソファで寝ているのはびっくりした。そういうもんなのか。長女は1話の寝起きシーンがどことなく昔の蒼井優みたいな雰囲気があった気がする。


チャンオクとウナの関係って、義理の親子とは思えないほど距離が近い。嫁の立場から物怖じしないで言ったり、顔をぐりぐりしたりするの、微笑ましかった。本当に仲がいいんだなぁと。でも、介護される立場というのは介護されないとわからないし、きっとどこかプライドみたいなのも捨てきれないんだろうなぁと思った。本当の親子じゃなくて、義理の親子だからこそできることもあったのかなぁと感じる。


全体的に、”生きている人間が、ただ生活している”というのが印象的だった。食べるシーンとか、飲んでいるシーンとか、家の中で当たり前に行っているシーンみたいなの。1話なんて本当に主人公が朝を過ごすだけのシーンなのに、めちゃくちゃ染みる。あと人の生活する音。ささいなことだけど、繊細な空気感がたまらなくよかった。
自然にしているシーンばかりだからこそ、チャンオクの呼び出すエリーゼのためにの電子音が異質に聞こえた。あの音ちょっとドキッとするというか、正直言うと耳障りな音だと思う。わざとだろうか。


4話のエンディングも凄くきれいで、カーテンから差し込む光に照らされたぺ・ドゥナの横顔がめちゃくちゃ綺麗でほれぼれした。エンディング曲も不思議な余韻が広がる。音楽も監督がやっているのかー。そうかー。




チャンオクが亡くなってから手紙を読んだ家族の変わりようで、手紙がどれほどの効果があったんだろうとふと考えた。多分手紙はきっかけに過ぎなかったんじゃないかなぁと思う。ウナが忙しいのも本当はみんな全部わかっていたけど、見て見ぬふりをして過ごしていたんだろうなぁ、と。それもチャンオクはわかっていたけど、素直じゃないから言えずにいたし、態度でも示すことができなかった。のかなぁ。


カイトを飛ばすシーン、めちゃくちゃ良かった。どうしても監督の映画でカイトを飛ばすとなると『リリイ・シュシュのすべて』を思い出す。あの映画も僕にとって、カイトシーンは一種の山場だった。下から上を見上げるシーンでもあるし、しがらみから解き放たれてこの世の悪いものすべて忘れてカイトに夢を乗せているような感覚。でも『チャンオクの手紙』でのカイトシーンはそれとは違う。ばらばらになっていた家族が一つのものを見上げて再スタートするみたいな希望。カイトを揚げるシーンで泣けた。そして手紙で大きく変わったこと自体も、『Love Letter』みたいだ。なんだか過去作品のオマージュというか、いいとこどりみたいな。脚本家の愛を感じる。


監督への感想ツイートも凄く素敵なのがたくさんあって、こういう見方もあるのかぁと感心しながらいくつか見た。湿気が伝わってくると監督に伝えている人がいて、凄く素敵な感想だと思った。大塚愛の感想もすごく良かった。




「チャンオクの手紙」#2_チャンオクの夜【岩井俊二監督作品】【ネスレシアター】

「チャンオクの手紙」#3_チャンオクの娘【岩井俊二監督作品】【ネスレシアター】

「チャンオクの手紙」#4_チャンオクの凧と手紙【岩井俊二監督作品】【ネスレシアター】


3話のサムネ、岩井監督に見えがち

映画面白すぎだろ期

映画面白すぎだろ期に突入した。


なんかわかんないけど、最近映画が面白くてしょうがない、みたいな期間に入って暇さえあれば映画を観てる。前までは完全に家派だったけど、映画館の良さがわかってきて映画館で観たい。けど金がない。

ちょっと前までは、海外ドラマ面白すぎだろ期に入って休みの日は一日中頭を空っぽにしてテレビの前にいた。
そんなんだから、休みの日に何も予定がないとすごく楽しい。というか、予定があると自分の時間を邪魔されたみたいに感じるようになって完全に人として末期なんじゃないかと不安になる。着実にオタクへの道を極めている。


映画とか海外ドラマ以外にも、アニメ面白すぎ期とか、YouTube面白すぎ期とかなんかそういう期間があった。
その期間に他のはあんまり頭にはいってこない。というか集中力が切れて他のことやってしまう。
ブログ書くの楽しすぎ期もあったけど、ブログは基本的に何かを観てから感想を書くことが多かったから、他の期間と併発してた。今はブログ書くの楽しすぎ期でもないけど、感想を後から読むために下書きにためてる。下書きにどばっと書いてるだけだから、支離滅裂。本当は全部の映画やドラマの感想を書きたいけど、そうすると書いてからじゃないと次に進めないような気がして、自分に響くものがなかったら潔く書かないことにしてる。


こういうサイクルが出来上がってからブームがかわりばんこに来るんだけど、何なんだろってなる。
とりあえず、全部Netflixのせいだってことにしてる。Netflixのマイリストに観たいもんぶちこんで、いつか消費しようとしてるけど、マイリスにいれたとたんに観る気がなくなる。
私の人生は観たい映画と読みたい本を消費するだけで終わるはずなのに、なんでかこうも意欲がそがれる。
それでしばらくたったら「うわあ観ないともったいな~い!」となってどかっと一気に観てる。


本当は一年中映画を見てたり海外ドラマをおっかけたり、何かに一貫してる生活に凄く憧れる。
一貫してるだけで安定するというか、趣味が安定してるのってすごく生きる活力になるなぁと思う。

趣味に生きれば生きるほど、殻に閉じこもって他人を排除しても強く生きていけるような気がしてならなくなってきて、将来が不安になっちゃうよー。たすけてー!